東京 表参道のベジタリアンフレンチ『REVIVE KITCHEN THREE AOYAMA』とカフェバーの『No.(ナンバー)』によるコラボレーション
心も身体も再生してくれるレストラン『REVIVE KITCHEN THREE AOYAMA』と、
代々木上原にあるカフェ&バーの『NO.』が、
コラボディナーイベントをするという事で参加してきました。
左:コロッケ 右:アスパラ等を使ったタルタル
まずはアミューズ
右のグラスには、アスパラ・スナップエンドウ・キウイの角切りにしたサラダに
レタスの泡が乗っている
味付けはほぼ塩のみで野菜の青々しさが感じられた。
左のコロッケは、アボカドと荒く刻んだ枝豆をおかきの衣につけて揚げたもの。
裏ごしした温かいアボカドはほっくりとしていて枝豆の香りとおかきの香ばしさがマッチしていた。
最初のアミューズと次に出てくる前菜に合わせたのが、
こちらのクロモジという香木を使ったカクテル。
グレープフルーツで酸味のある味わいに仕上げながらもクロモジのウッディな香りが
青々しさのあるアスパラと香ばしいコロッケに良く合っていた。
前菜1品目
トウモロコシを使った料理。
ムース状にしたトウモロコシをベースに根セロリや生姜風味のジュレ、
エストラゴンが多めに添えられていてカクテルのグレープフルーツの香りと良く合う。
桃 茄子 バジル
最近では割と定番の組み合わせだが、
そこにコンソメとマッシュルームを添えて旨味の底上げをしている。
確かコニャック?を使ったカクテル。
月桂樹の香りと焙じ茶でアップしているのでかなり飲みやすい。
同じお茶なので当たり前だがウーロンハイに近いと言えば伝わりやすいと思う。
大きな万願寺とうがらしをベニェという
フランスの天ぷらのような調理法で仕上げた一品。
緩急をつけるかのように先程まで優しい塩加減で爽やかな香りとは違い、
油と塩味とパクチーのガツンとしたアクセントで
個人的には一番印象に残った料理だった。
油を使っているので少し重たい料理かと思えば、リュバーブのピクルスやキュウリが添えられていて食べ終わった後はすっきりとしていた。
テキーラをベースに柑橘系で香り付けしていてトニックウォーターでアップしているのでさっぱりとしていて飲みやすい。
揚げ物の油もマスキングされるし、ピクルスの酸味とも相性が良かった。
REVIVE KITCHEN THREE AOYAMAのスペシャリテ。
今回のコラボディナーだけではなく、
普段のコースにも必ず組み込まれているという名物料理。
様々な野菜を異なる調理法で美味しさを引き出し、
エチュベという野菜の水分で蒸し煮にし一皿にまとめあげたもの。
仕上げはバターと塩、
それから味を引き締めるために
ちょっとのビネガーを加えただけという恐ろしくシンプルな野菜料理。
野菜の味を感じさせるようしっかりとした塩味がついていて、
赤玉葱のピクルスが角切りで添えられており、
強めの酸味が野菜の甘さをより一層感じさせる。
エチュベと合わせて提供されたのは温かい蕎麦湯のカクテル。
蕎麦湯に昆布の旨味と焼酎で
これだけでもチビチビと呑めるような味わいだった。
口内に残った昆布の旨味が野菜の味を強く感じさせる。
ズッキーニを丸ごと炭火焼きにした豪快な見た目の料理。
香ばしく焼かれたズッキーニは触感を少し残しながらもしっかり火入れされていて、
口に入れると瑞々しさを感じる。
コースの組み立て的にはメインディッシュにあたるからだろうか、
ミモレットとジロール茸が強めの旨味を補っていて、
メインに相応しい力強い味わいになっていた。
炭火焼きにしたズッキーニに合わせるのは、
黒茶でアップして飲みやすくはなっているらしいのだが、
このウイスキーの香りがとにかくスゴイ...
ピート香がかなり強く
いわゆる正露丸のような香りでかなり好き嫌いが分かれるなぁと思う味だった。
実際に飲みきれてないテーブルも少しあった気がする。
一口飲むとスモーキー臭が鼻から抜け、料理の味が結構持っていかれる。
分厚いしっかり燻製されたベーコン等と合わせると美味しいかもしれない。
そんな事言ったらベジタリアンフレンチではなくなってしまうのだが...笑
ラフロイグを使わなくても普通のウイスキーで作ったカクテルでも
繊細なズッキーニの味とマッチすると思う。
ちなみに加加阿はココアの事。
かなりパンチの効いたカクテルを飲み干した後は
〆のご飯
ひやじるを再構築したような料理。
麦飯に味噌にミョウガを冷たいリゾットのような状態に。
イチジクも相性が良く、
上には白胡麻とイチジクの葉のオイルがかけられている。
卵白で泡立ちのあるカクテル。
全体的な味わいとしてはオレンジ風味のビールと言った感じで、
甘味もあってこれだけでも美味しく飲めた。
女性が好きそうな味。
お口直し
梅酒を漬け込んでた梅のソルベ
フルーツトマトコンポート
めっちゃ酸っぱい。
一気に口の中がマスキングされた!
右上に写っているのがデザートに合わせたカクテルで、
葛茶と黒糖を使ったもの。
材料的にも、
まさに飲む葛切りだった。
最後のデザート。
・フレッシュな桃ジュース
・スモモのジャム
・ホワイトラムを使ったジュレ
・ココナッツのブランマンジェ
・バジルオイル
・バニラアイス
パーツは多めだが、
スモモの酸味やココナッツの甘味など
構成がしっかりされていて、かなり美味しい。
一言でいうと、
『桃とバジルは最高』
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個人的には、
万願寺唐辛子からの炭火焼きズッキーニまでの流れが完璧すぎて感動した。
コース料理の素晴らしさを改めて感じることが出来た。
またスペシャリテのエチュベは普段のコースでも組み込まれているとの事だから、
是非もう一度伺いたい。