東京 日本橋 料理人からも注目されるビストロ料理【Neki】
知る人ぞ知る名店「ビストロ ロジウラ」のシェフを務めていた西恭平さんが独立し、
コロナの営業でスタイルを変えながらも、今年の7月にディナー営業が始まった。
『ネキ』という店名は、関西地方の方言で「そば・かたわら」という意味。
ウッディで温かな印象のある内装が特徴だ。
一品目。
料理名等は無いが、左上から時計回りに紹介
・ほろほろとした生地にトウモロコシとディルのフィンガーフード
・玄米のおせんべいのようなものにライムの皮のすり下ろしたもの
・カカオ味のパリパリ生地にブルーベリーのジャムとフォアグラが挟んである
(相性の良い組み合わせなだけあってこれが一番美味かった)
プティポワとはグリンピースの事。
フランスとかでは結構ミントを合わせることが多く、実は相性の良い食材。
オレンジの皮を甘く煮たコンフィチュールが飾られており、こちらも甘い旬のグリンピースとマッチする食材。
写っている白いものはクロチェットチーズと呼ばれるフランスのヤギのミルクで作られたチーズ。
日本人なら間違いなく大好きであろう組み合わせの料理。
香ばしく揚げられたフワッフワの穴子と焼き茄子のピューレの香が最高に美味しい。
からすみの旨味が乗っかってくるが添えられている花穂が爽やかな印象を与えてる。
イタリアのオレキエッテと呼ばれる耳たぶの形をしたパスタ。
バジルを使った伝統的なパスタソースのジェノヴェーゼに、
青臭さのある獅子唐。
上にはチーズとシラスが乗っている
ここでシラスを使ってくるのは意外な組み合わせ。
魚介類とチーズは食べ合わせると磯臭さが立ってしまうのだが、
ジェノヴェーゼが上手にまとめていて美味しいパスタ料理だった。
続いて魚料理。
一見、トマトが見当たらないのだが
実は発酵トマトを澄ませた透明なトマトスープ。
魚の旨味とトマトの旨味を吸った冬瓜はさながらおでんのような沁みる美味しさがある。
メインディッシュ。
このホロホロ鳥の胸肉の火入れの素晴らしさが写真で伝わるだろうか。
しかもソースはフォアグラを使った濃厚な味わい。
付け合わせの焼き野菜もシンプルながら丁寧に調理されていてこれだけでも美味しい。
〆の料理は、
はまぐりと三つ葉の炊き込みご飯
シンプルな醤油の味付けで完全に和食。
DNAに刻まれているホッとする日本料理で〆てくれるNekiのコースには
おもてなしの心を感じる。
キャラメルナッツのヌガーグラッセ
間違いない定番のアイスクリーム。
ほろ苦さと甘さが思わず口角を上げてしまう。
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店内の写真を見ても分かるように
カジュアルで入りやすい雰囲気でありながらも
出てくる料理はしっかりとした基本が詰まったオリジナルのビストロ料理。
一度立ち寄ってみてはいかがだろうか。